整骨院の年収はいくら?開業と勤務の収入差・年収アップの方法を解説
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整骨院の年収はいくら?開業と勤務の収入差・年収アップの方法を解説

2026年5月3日15分で読める

整骨院の年収はいくら?開業と勤務の収入差・年収アップの方法を解説

「整骨院で働くと年収はどれくらい?」「開業すれば年収は上がるの?」——柔道整復師としてキャリアを考える上で、年収は最も気になるテーマの一つです。

結論から言うと、勤務と開業では年収に2〜3倍の差が出ることも珍しくありません。ただし、開業すれば必ず年収が上がるわけではなく、廃業リスクも含めた判断が必要です。

本記事では、勤務・開業それぞれの年収相場から、年収1,000万円を超える整骨院の特徴、開業時の注意点まで、具体的な数値で解説します。

整骨院の年収相場(勤務 vs 開業)

勤務 vs 開業 年収比較グラフ
勤務 vs 開業 年収比較グラフ

勤務柔道整復師の平均年収

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」をもとにした職業情報提供サイト(job tag)によると、柔道整復師を含む「その他の保健医療従事者」の平均年収は約454万円(令和7年調査/平均年齢37.6歳。直近の令和5年調査では約459万円)です。ただしこの数値は企業規模10人以上の就業者全体の平均で、勤務・開業を区別したものではありません。勤務(雇用)柔整師は経験・地域・院の規模により幅があり、一般的なキャリアパスでは以下が目安です。

経験年数年収目安
1〜3年目280〜350万円
4〜7年目350〜420万円
8年目以上(院長・管理職)420〜550万円

大手グループ院の院長クラスで500万円前後が上限となるケースが多く、勤務のまま年収を大幅に上げるのは難しい構造です。

開業柔道整復師の年収レンジ

開業した場合の年収は、立地・自費比率・患者数によって大きく異なります。

経営状態年収目安
苦戦(1日10名未満)300〜500万円
安定(1日15〜20名)600〜800万円
好調(1日25名以上)800〜1,200万円
多院展開1,500万円以上

平均的な開業柔道整復師の年収は600〜800万円と言われていますが、これはあくまで「経営が軌道に乗った場合」の数字です。開業3年以内に廃業するケースも一定数存在します。

年収に影響する3つの要素

  1. 自費メニューの比率: 保険施術の単価は1回あたり数百〜1,000円程度。自費メニュー(1回3,000〜8,000円)の比率が高いほど収益性が向上する
  2. リピート率: 新規患者の獲得コストは高い。リピート率80%以上を維持できれば、売上が安定する
  3. 立地と商圏人口: 商圏人口が多く、競合院が少ないエリアほど有利
年収を左右する3要素
年収を左右する3要素

年収1,000万円を超える整骨院の特徴

年収1,000万円を達成している整骨院には、共通する3つの特徴があります。

年収1,000万円超の3条件
年収1,000万円超の3条件

自費メニューの比率が高い

年収上位の院は、売上に占める自費メニューの割合が50%以上というケースが大半です。骨盤矯正・姿勢改善・スポーツコンディショニングなど、保険適用外の独自メニューを開発し、患者に「価値」で選ばれる状態を作っています。

自費メニューの平均単価を5,000円、1日15名のうち8名が自費を選択すると仮定した場合:

項目計算
自費売上5,000円 × 8名 × 25日 = 100万円/月
保険売上800円 × 7名 × 25日 = 14万円/月
月商合計114万円
年商約1,370万円
経費(年商の40%)約548万円
年収(手取り前)約822万円
年収1,000万円のシミュレーション計算図
年収1,000万円のシミュレーション計算図

自費比率をさらに高め、単価を上げることで1,000万円超が見えてきます。

リピート率が高い(80%以上)

年収の高い院は2回目来院率が90%以上、6回以上の継続率が70%以上という数字を出しています。これは施術の質だけでなく、次回予約をその場で取る仕組み、リマインド通知、施術後のフォローメッセージなど、患者体験の設計によって実現されています。

業務効率化で施術に集中できている

年収の高い院長に共通するのは、「事務作業に時間を取られない」状態を作っていることです。予約管理・カルテ記録・レセプト作成に1日2時間かかっていた院が、システム導入で30分に短縮した——というケースでは、浮いた1.5時間で追加3名の施術が可能になります。

1日3名の施術追加は月商で37.5万円(単価5,000円 × 3名 × 25日)のインパクトです。業務効率化は直接的な売上増に結びつきます。

開業で年収アップを目指す際の注意点

「勤務より稼げるなら開業したい」と考える方は多いですが、開業にはリスクも伴います。事前に理解しておくべきポイントを整理します。

開業後の年収推移イメージ
開業後の年収推移イメージ

開業3年以内は年収が下がるケースも

開業直後は患者数が安定せず、勤務時代より年収が下がることも珍しくありません。開業資金の返済も加わるため、開業後6ヶ月〜1年は生活費を貯蓄で賄う覚悟が必要です。

具体的には、開業時は生活費の備えとして6ヶ月分程度(目安150〜200万円)を、開業資金とは別に確保しておくと安心です。必要額は家計の状況により異なります。

廃業リスクを理解した上での判断

整骨院を含む施術所の競争は年々激しくなっています。開業後に経営が立ち行かなくなった場合のリスク(融資の返済、テナントの解約違約金等)も含めて判断しましょう。

整骨院の廃業率とその原因については「整骨院の廃業率はなぜ高い?失敗する院の共通点と生き残る経営戦略」で詳しく解説しています。

年収アップを目指すなら、開業の準備段階から集客・業務効率化・患者管理の仕組みを整えておくことが成功確率を大きく左右します。

開業準備の全体像は「整骨院の開業完全ガイド|資格・届出・資金・集客まで全手順を解説」をご覧ください。

まとめ

整骨院(柔道整復師)の年収について、本記事のポイントを振り返ります。

  • 勤務の年収相場: 350〜420万円(院長クラスで500万円前後が上限)
  • 開業の年収相場: 600〜800万円(好調なら1,000万円超も可能)
  • 年収1,000万円の条件: 自費比率50%以上、リピート率80%以上、業務効率化
  • 注意点: 開業3年以内は年収ダウンのリスクあり。生活費は6ヶ月分程度(目安150〜200万円)を備えに確保(必要額は家計により異なる)

年収を上げる手段として開業を選ぶなら、「施術力」だけでなく「経営力」が求められます。集客・予約管理・患者データ活用の仕組みを開業時から整えることで、年収アップの確率は格段に高まります。


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よくある質問

Q1. 勤務柔道整復師の平均年収は?

厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、柔道整復師を含む「その他の保健医療従事者」の平均年収は約454万円(令和7年調査)です。これは勤務・開業を区別しない全体平均で、勤務(雇用)柔整師は経験により幅があり、1〜3年目で280〜350万円、4〜7年目で350〜420万円、8年目以上の院長・管理職クラスで420〜550万円が目安です。大手グループ院の院長でも500万円前後が上限となるケースが多い構造です。

Q2. 開業した場合の整骨院の年収は?

平均的な開業柔道整復師の年収は600〜800万円と言われています。1日15〜20名で600〜800万円、25名以上で800〜1,200万円、多院展開で1,500万円以上を目指せます。一方で苦戦して300〜500万円に留まるケースもあり、経営が軌道に乗るまでは注意が必要です。

Q3. 年収1,000万円を超える整骨院に共通する特徴は?

自費メニュー比率50%以上、リピート率80%以上、業務効率化で施術時間を確保——の3条件が共通します。自費メニュー(1回3,000〜8,000円)の比率を高め、2回目来院率90%以上・6回継続率70%以上を実現する患者体験の設計が、1,000万円超の年収につながります。

Q4. 整骨院の開業時に生活費はどれくらい準備すべき?

開業資金とは別に、生活費の備えとして6ヶ月分程度(目安150〜200万円)を確保してから開業すると安心です(必要額は家計の状況により異なります)。開業直後は患者数が安定せず、勤務時代より年収が下がることも珍しくありません。開業資金の返済も加わるため、開業後6ヶ月〜1年は貯蓄で生活費を賄う覚悟が必要です。

Q5. 自費メニューの比率が整骨院の年収に与える影響は?

保険施術の単価は1回あたり数百〜1,000円程度、自費メニューは1回3,000〜8,000円です。自費比率が高まるほど単価が上がり、同じ患者数でも年商が大きく変わります。自費比率50%以上を維持できるかどうかが、年収1,000万円ラインを超えられるかの分水嶺となります。

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