
訪問鍼灸・マッサージの始め方|既存院の予約・移動・記録実務
訪問鍼灸・マッサージの始め方|既存院の予約・移動・記録実務
営業中の小規模院が訪問鍼灸・マッサージを始めるときは、制度説明より先に、院内枠と訪問枠、移動、患者連絡、帰院後記録を同じ一日へ組み込む必要があります。訪問だけを別の予定表で管理すると、院内予約との重複、移動時間の不足、住所確認漏れ、帰院後の記録遅れが起きやすくなります。
既存院への訪問施術追加とは、営業中の院内業務を維持しながら、訪問枠・移動・患者連絡・現地対応・帰院後記録を日常運用へ加えることです。届出、保険適用、同意書、訪問施術料はそれぞれ別の確認先へ委ね、この記事では予約と患者対応の流れに集中します。
1人院なら院長の移動中に院内対応が止まる前提で枠を閉じ、2〜3人院なら施術者別シフトで院内担当と訪問担当を分けます。WEB予約、LINE、患者情報、住所、訪問履歴、簡易メモを一つの患者単位で見られるようにすると、電話と紙の予定表を往復する作業を減らせます。
既存院への訪問追加で決めることを早見する

開始前に、営業形態、提供範囲、予約枠、移動、患者連絡、記録の六項目を決めます。制度上の確認と院内運用を同じ担当へ丸投げしません。
新規開業と既存院への追加の違い
新規開業は施術所全体の場所・設備・受付方法を設計しますが、既存院への追加では、動いている院内予約へ訪問枠を差し込むことが課題です。既存患者の枠をどこまで維持し、訪問中の電話、当日変更、緊急連絡を誰が受けるかを先に決めます。
1人院は訪問中の院内枠を予約不可にし、移動前後に記録時間を確保します。2〜3人院は院内担当と訪問担当をスタッフ別シフトに置き、受付可能なメニューを担当者と場所に結びます。単に空き時間へ訪問を入れないことが大切です。
届出・保険・予約運用の委譲先
専ら出張のみで業務をする場合と固定施術所から訪問する場合では届出の判定が異なるため、出張施術業務開始届の判定と管轄確認を使います。保険一般は鍼灸院の保険適用と療養費請求、同意書は鍼灸・あはき療養費の同意書へ分けます。
| 決める項目 | 確認先 | 院内で残すもの |
|---|---|---|
| 営業形態・届出 | 管轄・届出判定記事 | 確認日・回答 |
| 保険・同意 | 現行通知・既存記事 | 原本確認 |
| 訪問料金 | 現行通知・レセコン | 算定記録 |
| 予約・移動・連絡 | 自院の運用 | 枠・担当・連絡手順 |
訪問対象とサービス運用を分けて判断する

自費・保険の区分と、院内・訪問という提供場所は別の軸です。四つの組み合わせごとに、対象判断と予約運用の担当を分けます。
保険一般・同意書は既存記事で確認する
保険適用や同意書の有効性は、患者の状態や書類を現行ルールで確認する領域です。治療院HUBは、保険適用や補償を判定したり同意書を作成・訂正したりする機能ではありません。自費か保険かを予約時の自己申告だけで確定しないでください。
予約段階では、希望する場所、連絡先、訪問先住所、確認が必要な書類の有無までを聞き取り、院長確認へ渡します。患者管理の簡易メモには「確認待ち」「原本確認日」といった進行状態を残し、診断内容や算定結果の正本にしません。
訪問施術料1〜5は専用記事で確認する
保険の訪問施術料は、同一日・同一建物の患者数、月内回数、集中率、地域・距離等を別に確認します。現行区分と必要記録は訪問施術料1〜5の算定と記録を参照し、本記事の時間割や地図だけで算定を判断しません。
院内の運用表には、算定値ではなく、訪問日、予定患者、建物・施設等、施術者、移動枠、帰院後処理を置きます。請求情報は既存レセプトコンピュータ、予約情報は患者管理という境界を保つと、予定変更で請求側の記録を上書きしにくくなります。
院内枠・訪問枠・移動時間を一日に配置する

訪問枠は施術時間だけでなく、準備、往路、現地、復路、帰院後記録を一つの予約単位として置きます。院の人数に応じて担当の切り替え方を変えます。
1人院で院内施術と訪問を分ける
1人院の時間割は、「院内施術」「準備」「移動」「訪問」「移動」「帰院後記録」「院内施術」という塊で設計します。訪問の直前直後まで院内予約を受けず、道路状況や患者対応の延長を吸収する余白を持たせます。
WEB予約では訪問中の院内枠を閉じ、電話受付の代替案内を表示します。LINEでは前日確認、到着前連絡、変更受付の文面を決めます。移動中に操作する前提にせず、出発前と安全に停止できる時点へ連絡作業を寄せてください。
2〜3人院でスタッフ別シフトを分ける
2〜3人院は、スタッフ別シフトに「院内担当」「訪問担当」「受付・連絡担当」を置きます。同じ施術者が同時刻に院内メニューと訪問メニューへ予約されないよう、場所と担当を予約枠へ結びます。
訪問担当が出発した後の当日変更は、院内担当または受付担当が一つの窓口で受け、LINEと予約情報を更新します。口頭伝言だけにせず、変更理由、連絡時刻、次の対応を簡易メモへ残します。担当交代時は患者住所と注意事項を再確認します。
| 体制 | 予約枠 | 移動中の受付 | 帰院後処理 |
|---|---|---|---|
| 1人院 | 院内枠を閉じる | WEB・LINEへ寄せる | 記録枠を確保 |
| 2〜3人院 | 担当・場所別に開ける | 院内担当が受付 | 訪問担当が実績更新 |
訪問前・現地・帰院後の記録を標準化する

訪問記録は一度に書こうとせず、訪問前、現地、帰院後の三段階へ分けます。各段階で確認する項目と正本を決めます。
訪問前に住所・連絡・注意事項を確認する
訪問前は、患者氏名、訪問先住所、建物・施設等の正式名称、連絡先、駐車・入館方法、担当施術者、予約時刻、同意等の院長確認状況、持参物を確認します。地図だけでなく、同姓同名や類似施設名を避ける識別情報を持ちます。
住所変更や一時滞在先がある場合は、患者本人または連絡先へ再確認し、確認日を残します。個人情報は必要な担当者だけが見られる場所で扱い、車内に紙の患者一覧を放置しない運用を決めてください。
帰院後に患者メモ・次回予定を更新する
現地では到着、当日変更、施術実績、次回希望を取り違えないようメモし、施術内容は施術録へ記録します。帰院後は訪問履歴、患者への連絡事項、次回予定、予約変更を更新し、現地の一時メモを正本として残し続けません。
患者メモには、玄関案内、連絡可能時間、家族への連絡希望など次回対応に必要な情報を簡潔に残します。医療・算定の記録は施術録と既存レセプトコンピュータへ戻し、患者管理のメモで代替しないでください。
予約・LINE・来院サイクルを一つにまとめる

電話、紙の予定表、LINE、施術録に患者情報を重複させず、予約・連絡・訪問履歴を一つの患者単位へまとめます。正本の境界も明示します。
移動中の電話依存を減らす予約導線
WEB予約で受付可能な院内枠と訪問相談枠を分け、必要事項を事前に受け取ります。LINEは前日確認、住所再確認、到着前の連絡、変更連絡に使い、電話しか選べない状態を減らします。緊急時の連絡先は別に明示してください。
治療院HUBでは、WEB予約、LINE連絡、患者情報、来院・訪問履歴、簡易メモ、スタッフ別シフトを同じ患者・担当者へ結び付けて管理します。療養費の算定、レセプト作成、行政届出の代行、同意書判定は行う機能として扱いません。
訪問後の次回案内・離脱防止を仕組みにする
訪問後に次回希望を聞くだけで終えず、「次回予約済み」「日程調整中」「院内への切替相談」「自費の継続説明済み」など、次の行動を患者単位で残します。選択を急がせず、患者が希望した連絡手段と時間帯を守ります。
LINEの案内文は、訪問日、担当、確認してほしい事項、変更方法を短くそろえます。返信がない場合の再連絡担当と時点も決め、訪問履歴と次回予定を同じ画面で確認します。算定上の来院回数を予約履歴だけから作らないでください。
訪問枠と院内枠を実際の画面で確認したい場合は、治療院HUBの画面デモでスタッフ別シフトと患者管理の使い方をご案内します。
訪問鍼灸・マッサージ開始のFAQ
営業形態、同意書、訪問順、治療院HUBの機能範囲を短く確認します。
出張施術業務開始届は必ず必要ですか
営業形態で異なります。専ら出張のみか、固定施術所から患者宅等へ訪問する運用かを分け、出張施術業務開始届の判定記事と管轄の保健所で確認してください。
同意書の一般要件もこの記事だけで分かりますか
この記事は訪問の予約・移動・連絡・記録に範囲を絞っています。同意書の一般要件や訂正方法は、同意書記事と2026年の改定通知で確認してください。
訪問順は療養費だけで決めればよいですか
いいえ。制度上の確認に加え、患者の予定、院内枠、施術者シフト、移動時間、住所、連絡可能時間を運用として設計します。最短経路だけで患者の希望を上書きしません。
治療院HUBで療養費請求できますか
対応していません。療養費の算定・請求は既存レセプトコンピュータで確認し、治療院HUBはWEB予約、LINE、患者情報、来院・訪問履歴、簡易メモ、スタッフ別シフト、自費の継続動線を扱います。
まとめ|訪問を新規事業ではなく一日の運用へ落とす
既存院の訪問追加では、院内枠、訪問枠、移動、連絡、現地対応、帰院後記録を一日の時間割へ置きます。制度確認は届出・保険・同意・訪問料金へ分け、予約表で適用や算定を決めないでください。
1人院は訪問中の院内枠を閉じ、2〜3人院は担当・場所別のシフトを作ります。治療院HUBでWEB予約、LINE、患者住所、訪問履歴、簡易メモ、次回予定をまとめつつ、請求は既存レセプトコンピュータに残す境界が、営業中の院を止めずに訪問を加える土台になります。
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院内枠と訪問枠、スタッフ別シフト、患者住所、WEB予約、LINE、訪問後の次回案内を一つの画面で確認できます。現在の一日の流れを伺い、1〜3人院に合う訪問運用をご案内します。料金は個別にご案内します。


